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国宝犬山城 天下人が奪い合った砦

犬山城。創建当時の姿を今に残す、現存12天守のひとつにして、国内の5つしかない国宝天守。そんな犬山城のもう一つの特徴は… 実際に「戦」を体験している貴重な城なのです。 しかも、この城を奪い合ったのは、信長、秀吉、家康という3人の天下人たち。

木曽川のほとりの険しい崖の上に建つ犬山城は、当時の交通の要衝。 武将たちの激しい闘いが繰り広げられた美濃、尾張、三河の地域にあって、 広く周囲を見渡せる恵まれた立地条件は、どうしても押さえておきたい城。 まさに、天下人たちに狙われた名城でした。

城の作りは難攻不落。 正面からの侵入を防ぐ巧みな防御態勢に加えて、川に面した絶壁は天然の要害。 ところが、天下人たちは、この城を落城させていたのです。 いったい、どんな方法で城を落としたのか? 今回は、城案内人の篠井英介が、山からの攻略ルート、 そして船に乗り込んで、川からの攻略ルートを実際に体験しました。

そして、大きな飾り屋根の破風と手すりの付いた展望台である回り縁。 戦いの砦でありながら、美しさを誇る国宝の天守の魅力も探ります。