もう着なくなった服。みなさんはどうしていますか?
実は日本では年間およそ40億着の服が供給され、そのうちなんと30億着が捨てられているというデータがあるんです。
服は生活に欠かせないものですが、一方で大量生産、大量消費、大量破棄が地球環境を悪化させる原因になっています。
今回はこの状況をなんとかすべく最新技術で、
SDGsなファッションを実現させようとしている方からバトンを受け取ります。
hap株式会社 代表取締役社長:鈴木素さん
訪ねるのは、高校2年生の中尾百合音さん。ファッションロスの問題には興味があるものの、どうやって解決していくのか、あまりイメージが湧かないそう。
彼女が向かったのは、東京中央区にあるhap株式会社。
中に入ると、ここは洋服屋さん?と思ってしまうようなおしゃれな服が一面に並んでいます。見た目も肌触りも普通の服と変わりませんが、様々な機能がついているのだそう。
その機能を見せてもらうために、鈴木さんが持ってきたのは醤油。これをシャツに数滴垂らし、あえてシミを付けてしまいます。しかしそれを水にさらすと――みるみる汚れが落ちてしまいました!
汚れや臭いを光で分解する光触媒という仕組みを繊維に応用しています。
今までポリエステル繊維にしか付けられなかったこの技術を、鈴木さんは天然素材など様々な素材に付けられるようにしました。さらには消臭・遮熱・透け防止など、10数種類の機能を服につけることを可能に。
そうすることで例えば「あまり洗わなくても良い服」=「長く着られるエコな服」を作ることができるのだそうです。
中尾さんが愛用するTシャツも、コップ1杯の薬剤に漬けたら、雨に負けない撥水加工のTシャツにアップデート!
機能を持った服をたくさん持たなくても、1枚の洋服に必要な時に機能を付け足せるようになれば1枚の服をもっといろんな用途に着こなせそうです。
服を沢山買う時代から、1着を大切に着る時代へ。鈴木さんが始めたSDGsぜひ御覧ください。
2月1日(月)よる10時放送
番組サイトはコチラ
SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」
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