【放送情報】
2020年6月29日(月)よる10:00〜10:54
ボルネオ 旭山動物園 坂東元園長
日本最北端の動物園・ 旭山動物園
ペンギンが自由に泳ぎ回る水中トンネルや円柱形の筒の中を上下するアザラシなど
動物の自然な姿が見られる「行動展示」で一躍人気になりました。
その画期的なアイディアの立役者が坂東元園長です。
坂東園長はただ動物園を維持するだけでなく更に世界の動物たちにも目を向け始めました。
赤道直下のボルネオ島です。
ここでは豊かな熱帯雨林に育まれた野生動物たちの楽園でしたが昨今の開発で森にも動物たちにも危機が迫っているというのです。
旭山動物園 坂東元園長
訪ねるのは高校3年生の渡辺梨世(りんぜ)さん。伸び伸びとした動物たちが見られる旭山動物園が大好きだそうです。
さて、坂東園長は何故ボルネオに目を向けることになったのでしょう?
そしてどうやって遠いボルネオを支援しようとしているのでしょうか?
私たちが日ごろ何気なく消費している洗剤や化粧品、お菓子やカップ麺などその多くは
熱帯雨林地帯で栽培しているパームヤシを使用しているのです。
そのためボルネオでもパームヤシ畑を作るために森の伐採が続いており、そこに住む野生動物たちの食べるものや住む場所が無くなってしまっているのです。
特に激減したボルネオゾウやオランウータンの被害は深刻です。
坂東園長が理事を務めるNPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンでは
一般の人でも気軽に寄付ができる仕組みを作ったり、保護されたゾウを森に返すレスキューセンターを作ったりと積極的に活動しているのです。
そして「行動展示」のさきがけを企画した
廃棄されたある物を使いオランウータンを救うプロジェクトとは?
坂東園長の手掛けたSDGsとは? 乞うご期待です。
「やる気あり美」 太田尚樹さん
何気なく書類に書かれた性別欄。男性?女性?
はっきりとどちらかに記入できない方たちがたくさんいます。
まだまだ世の中の理解が進まない性的マイノリティの人たちの存在が浸透するよう動画や音楽などのコンテンツを発信するユニットを立ち上げた太田尚樹さん。
「世の中とLGBTのグッとくる接点をもっと」をコンセプトにネット上で様々なコンテンツを送り出すクリエイティブ集団「やる気あり美」を5年前に作りました。現在13人で活動しています。
太田尚樹さん
訪ねるのは大学4年生の森皓輝(こうき)さん。来年から高校の先生になる予定ですが、これから接する未来の生徒たちのためにも勉強したいと思っています。
太田さんと一緒に活動をしているメンバーの佐藤さんにも加わってもらい、性のあり方が人それぞれであることや、「やる気あり美」が実際どんなことをしているのかを教えてもらいました。
「楽しさ」でLGBTのことを考えるきっかけを作りたい。その気持ちから生み出される楽曲や、様々な対談記事、そして学校での講演会などなど。
特に大きく注目を浴びたのがアニメ作品でした。
自分がゲイであることを明かせない高校生の葛藤を描いたものでYouTubeでは100万回以上再生され、日本のみならず世界中で視聴されています。
まだまだ日本ではハードルが高いことが多い、当事者のカミングアウトについては、動画だけでなくVRコンテンツまで作成。今、企業での研修に使われ始めています。
日本ではまだ同性同士の結婚は認められておらず、税制や法制度上で平等でない面も多々あります。
どんな人も楽しく暮らせる世の中になるよう、活動している太田さんたちのSDGs、是非ご覧ください。