過去のゲスト

#142

小椋久美子

今回のゲストは、元バドミントン日本代表・小椋久美子さんです。潮田玲子さんとの「オグシオペア」で日本中にバドミントンブームを巻き起こし、2008年の北京五輪では5位入賞。現在、世界のトップを走る日本バドミントン界の先駆けとなったトップアスリートです。

写真集が発売されるなど、スポーツの枠を超えた人気を博したオグシオペア。プレー以外のことも注目される毎日を送っていた当時について、久美子さんは「苦しかったかもしれない。競技だけに向き合いたいと思っていた時もあった」と打ち明けます。もし、競技に集中できていたら、五輪の成績は変わっていた? この問いに対する久美子さんの答えは?

1+1の答えが、ペアによって変わる。それがダブルスの魅力だと久美子さんは語ります。「2人がちゃんと寄り添わないと、答えがマイナスになったりするんです」。でも当然、パートナー・玲子さんとの仲がうまくいかないこともありました。そんな時は、話し合い、許し合っていたと久美子さんは振り返ります。

現在は、解説者や指導者として活躍している久美子さん。開催の是非が問われる東京五輪についても、熱い思いを語ります。「周りの目を気にしすぎて、希望や目標となるものを持っちゃいけないという今の空気。でも、人は希望がないと前を向いて生きていけない。苦しい時だからこそ伝えられることがある」。葛藤の果てに久美子さんが見つけた希望の光、そしてスポーツの力とは?

Kiichi Matsumoto/Number