過去のゲスト

#138

松井千夏

今回のゲストは、プロスカッシュプレーヤー・松井千夏さんです。大学時代に競技と出合い、24歳のときに日本一に。その後、プロ選手となり、日本最高峰の大会を制すること計4回。日本代表の中心選手としても活躍し、43歳となった今でもトッププレーヤーとしてスカッシュ界をけん引しています。

番組恒例「3枚の写真」で千夏さんが選んだのは、スカッシュが東京五輪の追加種目から落選した瞬間の、涙のワンカットでした。競技の未来のために“スカッシュの顔”となり、その魅力を伝えようと奔走してきた千夏さん。しかしロンドン、リオに続いて僅差で落選。「選ばれたら、皆さんの知っているスポーツに変わっていく瞬間だった」。涙に至る千夏さんの思いを紐解きます。

トッププレーヤーとして活躍を続ける一方、昨年、41歳で出産。半年後にはコートに復帰し、日本一を決める大会でメダルを獲得、周囲を驚かせました。「ブランクがある中、戻ってきて、自分でも凄いと思いました」と達成感を覚える一方、複雑な思いも。「もっと他の選手、頑張って…」。零れ落ちたその言葉には、パイオニアが背負う孤独と宿命が凝縮されていました。

ほか、大好きだというパン屋さんで束の間のオフを楽しむ千夏さんに密着。高齢出産に踏み切る際に彼女を支えた「考え方」や、自分を重ね合わせ、励みにしてきた日本女子テニス界のレジェンド・伊達公子さんにまつわるエピソードなどにも迫ります。

Yuki Suenaga/Number