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#121

岡部将和

今回のゲストは、ドリブルデザイナーの岡部将和さんです。ドリブルデザイナーとは、サッカーのドリブルに関する様々なテクニックを個人に合う形に“デザイン”し、理論的に伝えるドリブル専門の指導者。SNSを中心に独自のテクニック、理論を伝えながら、一流選手をさらに輝かせるアドバイス、子供たちへのコーチングも行う話題の存在です。

大学時までサッカーをプレーしていた岡部さん。卒業後、フットサル選手に転向し、2008年には全国優勝を果たしました。しかし、27歳という若さで引退し指導者の道へ。背中を押したのは、「好きなことをやり続ける」という美学と、プレーの傍ら行っていた指導の副業でした。「人を輝かせる楽しさを知ったんです。ドリブルも得意で大好きだったので、それ(ドリブル専門の指導者)が世の中にないなら、作るべきだなと思って」。

これまでになかった職業を作る。しかも、当時は結婚したばかり。しかし、岡部さんは「不安はなかった」と振り返ります。「もし失敗したら、何をしてでも家族を食べさせていく覚悟がありました。それに、僕は『一歩を踏み出すこと』『チャレンジすること』を自分の人生で表現したいと思っているんです。だから、まったく躊躇はなかったです」。

岡部さんは「逆算で物事を考える」ことの大切さを説きます。まずは、「自分にとっての幸せ」や「好きな事」を考える。それを叶えるための手段の一つがサッカー選手ならばいい。でも、サッカー選手になること自体を夢や目標にすると、その道が断たれた時、積み重ねてきたものの多くが無駄になってしまう。大切なのは、夢の先。“幸せの逆算”を用いて子供の指導に当たる岡部さんに密着し、さらなる美学をひも解きます。

Kiichi Matsumoto/Number