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#109

レジェンドたちの美学

Kiichi Matsumoto/Number
Yuki Suenaga/Number
Atsushi Hashimoto/Number

今回は、番組を彩ったレジェンドたちの「言葉」を集めた特別企画をお送りします。元プロテニスプレーヤーの伊達公子さん、マラソン五輪メダリストの有森裕子さん、スピードスケート五輪メダリストの岡崎朋美さん。彼女たちが紡いだ言葉には、心が晴れない日々の中でも、明日に進むための力が溢れていました。

伊達さんは、世界と戦ってきた原動力と、折れない心の秘密を語ってくれました。現役時代は強気なテニスでファンを魅了した伊達さん。でも実は「メンタルが強い人間ではなかった」そうで、「世界と戦うためには“強い伊達公子”でいなければならなかった」と明かします。それでも、「戦う」というポリシーを貫きました。その先に見えた景色とは?

苦難を乗り越え、五輪で2つのメダルを獲得した有森さんの言葉も力強いものでした。「とりあえずは生きている」――。どんなにつらい状況に陥っても、「生きてさえいれば、変化を起こせる。その状況をプラスに変えていく努力は、少なからずできるはず。最悪なら最悪の中のベストを出せばいい」と語ります。

出産を経て、42歳まで現役を続けた岡崎さん。“朋美スマイル”がトレードマークだった彼女は、現役を退いた今でも「笑顔でいれば、みんなを幸せにできる!」と言葉を弾ませます。そんな岡崎さんも、時にスランプに陥りました。脱出法は「1回、違うことを考える」。頭の中を「フリー」にさせることで、笑顔の花を咲かせていたのです。