2020年の「才色健美」の幕開けは、元テニスプレーヤーの伊達公子さんです。89年から96年までの“第1期現役時代”には、世界ランクで最高4位につけるなど日本女子のエースとして活躍。約11年のブランクを経て08年に現役に復帰すると、世界ランクを再上昇させ、グランドスラム本戦にも復帰した、まさにレジェンドです。

全米OPを除く全てのグランドスラムでベスト4進出を果たすなど、華々しい活躍を見せた第1期現役時代。しかし、当時の自分は「本来の姿ではなかった」と振り返ります。それは「『こうでなきゃいけない』と作り上げた自分」。そうせざるを得なかったのは「強くないと勝てる世界ではないことを目の当たりにした」ことにありました。

26歳になる直前、突然の引退を発表。絶頂期での決断に誰もが驚きましたが、本人にとっては「最良の選択だった」と言います。それは自分を保つため。「テニス大好き少女がプロになり、世界がどんどん変わっていった。それについていけない自分がいた」と当時の心境を明かします。

現在49歳。2度目の現役引退後は、次世代の花を咲かせることにも力を注いでいます。その一つが、昨年から始動したジュニア育成プロジェクト。その現場に密着し、世界を知る伊達さんならではの指導論・教育論に迫ります。

そして次回も、2週連続企画として伊達さんを特集。プライベートを中心に、さらに彼女の美学と言葉を掘り下げます！