番組概要

命懸け冬の猟師食堂2

最近日本でもブームとなり、様々な店が全国各地に増えている「ジビエ料理」。しかし、そんなブームとは一線を画すジビエ料理人が、静岡県浜松市にいる。
片桐邦雄(68歳)・店で使う食材となる動物を野山に分け入って罠で生け捕りにするスゴ腕の猟師でもある。まさに命懸け…危険を冒してひとり獲物と格闘する猟師のプライド。自然の恵みを最高に美味しくいただこうとする料理人の矜持に再び迫る。

その凄腕猟師に、今シーズンの猟期から新たな弟子が加わった。
片桐さんの次男・真矢さん(35歳)。
普段は、家族で経営する割烹・竹染で焼き物を担当している。
父親が培った独自の猟法…そして何より、害獣として毛嫌いされる獣を、最高の食材にしようとする父の思いを受け継ごうと一念発起、罠猟の世界へ飛び込んだ。

 

【放送内容】
真矢さんを待っていたのは罠猟にかける男のキビシイ生活。猟期の間は、当然1日も休みがない。
雨の日も風の日も、獲物がかかっていないか見回りをしなければならない。
そして何より、毎日山にはいることで獣のわずかな痕跡を見つけ、そこに罠を仕掛ける父の猟法は、想像以上にハードで繊細なものだった。
果たして、父と獲物の壮絶な命のやり取りを前に、息子はその意思を継続することができるのか!?

 

さらに、父・片桐邦雄さんにも猟師生活47年にして初めてという壁が立ちはだかる。
不猟が続き、10日間もイノシシやシカなどの大物が罠にかからない。
イノシシは、例年の3分の2程度しか取れない状況に陥った。
これまで、3日もあれば必ず獲物がかかっていたが、今期は極端に山を徘徊する獣が少なく、山を歩いていても、獲物が頻繁に使う獣道が見つけられないという。
そこで…これまで獲物をとってきた山を変える“山替え”をするコトを決意。
日々、新たな山に入り、獲物の痕跡を追い求め、少しずつ罠を仕掛け直す。
伝説の猟師が初めて迎えたスランプに密着。果たして、この作戦は成功するのか!?