放送内容

歴天 日本の歴史を変えた天気~長篠の戦い・関ヶ原の戦い~

放送内容

日本の運命を変えた歴史的大事件…そこに“天気”が大きく関わっていたとしたら?もしその日の“天気”が違っていたら日本の歴史は大きく変わっていたかもしれない!それが、歴史と天気の関係を解き明かす番組「歴天」のコンセプトです。今回取り上げるのは「長篠の戦い」と「関ヶ原の戦い」。長篠の地にぬかるみを多発させた梅雨。そして決戦の舞台・関ヶ原に立ち込めた深い霧…もしアノ日の“天気”が違っていたら、日本の歴史はどうなっていたのでしょうか?気象の専門家、歴史の専門家を交えて「天気が決めた日本史」を徹底検証!

【長篠の戦い】
次々と敵対する勢力に打ち勝ち、全国制覇目前の織田信長。対するは“戦国最強”武田騎馬軍団!定説では「三千挺の鉄砲を用いた三段撃ち」で騎馬軍団を封じたといわれているが、最新の学説では疑問点も多いという。「三段撃ち」は後世の創作とも…?数々の史料をもとに「長篠の戦い」を見ていくと、「信長は梅雨明けを狙って行軍を遅くした」「万が一雨が上がらないときのために鉄砲用の雨避けを用意していた」など、常に“天気を味方につける”ように動いていた可能性が見えてきた。“天気”を最大限に利用し、武田軍に大勝利した信長。本当の戦略を探っていく!

【関ヶ原の戦い】
天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」。この日は朝から濃い霧が一帯を覆っていたという。この霧が、実は合戦の行方を左右した!徳川家康(東軍)vs石田三成(西軍)の合戦前の様子を見ると、布陣だけであれば圧倒的に西軍が有利。しかし霧のせいでお互いに相手の動きをつかめない。慎重に出方を探った西軍と、相手のすぐ面前まで押し出した東軍。この動きが、合戦のキーマン、小早川秀秋に東軍有利(西軍を裏切ったほうが得策)と錯覚させた!?もし霧が出ていなかったら、もし西軍が勝利していたら…天気が左右した“その後の日本史”を徹底検証!


【出演者】
本郷和人(歴史学者・東京大学史料編纂所教授)
多賀譲治(歴史学者・多賀歴史研究所代表)
山田順子(時代考証家)
喜田勝(ウェザーニューズ気象予報士・報道ステーション天気キャスター)