番組表

放送内容

#227

「日本の山には知られざる素敵な食材がある!」
全国の里山に入り可食植物を蒐集・利用法を提案する 日本草木研究所 古谷知華さん

「日本の山には知られざる素敵な食材がある!」
全国の里山に入り可食植物を蒐集・利用法を提案する 日本草木研究所 古谷知華さん 

北海道から沖縄まで里山を探索して、食べられる植物を蒐集し、活用。これまでに創ったのは、杉の新芽やよもぎを使ったシーズニングソルト「森の草木塩」、ヒノキや和製ジュニパーベリーとして機能するネズミサシを使った「フォレストジン」や、「杉新芽の塩づけ」「発酵草木茶」など。里山に眠る植物の可能性を可視化し提供している、

 

日本草木研究所の古谷知華さんの活動を紹介します。

北海道から沖縄までおよそ15の地域で樹木医や林業従事者たちと提携し、植物を集めている古谷さん。宮崎県の最南端、串間市での蒐集に同行しました。探していたのは「アオモジ」。レモングラスと山椒を合わせたような香りと味をもち、台湾、中国ではよく使われる調味料。乾燥させたものは日本でもたくさん流通していますがフレッシュは貴重。それが自生していることを確認できました。古谷さんが目指すのは、今私たちの日々の食卓に並んでいる海外のスパイスやハーブと同じように、日本の木々や野草たちも当たり前に楽しめる日常の実現。食べられてかつおいしいこと、スパイスやハーブとして流通可能な加工ができること。条件を満たしそうな植物を蒐集、アーカイブしている「食べられる草木図鑑」はすでに約100種類。いくつかは山主さんと活用法を考えています。日本発のユニークな食材は、シェフや飲食業界、企業からの関心も高く、複数のプロジェクトが動いています。「日本古来の山野草から、里山の可能性を広げたい」という古谷さんの取り組みを、お見逃しなく。

問い合わせ先
日本草木研究所
https://nihonkusakilab.com