番組表

放送内容

#220

京都の伝統技術を守りたい!
黒染め技術で洋服のアップサイクルに取り組む 京都紋付 荒川徹さん

京都の伝統技術を守りたい!
黒染め技術で洋服のアップサイクルに取り組む 京都紋付 荒川徹さん

30年ほど前は300万売れていたものが今では1万をきるほどに。礼服の黒紋付に使われる反物の数です。それは伝統を守ってきた街、京都でも同じ。最盛期は100社を越えていたという反物を黒く染める「黒染め屋さん」は今ではわずか3社に。伝統を継承していくことが困難な状況になりつつあります。この状況に立ち上がったのが今回の主人公

 

京都紋付4代目の荒川徹さん。

黒紋付は最上格の礼装。厳かな場に相応しい黒を染め上げるため、技術が磨かれてきました。
そして生み出されたのが「深黒(シンクロ)加工」という技術。生地に反射した光を生地自体が吸収するため他にはない深みのある黒に見えるのだそうです。この技術を黒紋付だけではなく他の生地にも活かせないか?そう思った荒川さん、衣類などの「黒染めサービス」を始めます。シミがついて着られなくなった服が蘇る。色落ちもせず汚れもつきにくい、しかもスタイリッシュと人気に。ファッションブランドや衣料を扱う百貨店などともコラボレーションし、衣類のアップサイクルに貢献するようになりました。「洋服を染め直して着続けることを当たり前の選択にしたい」京都の黒染め技術から生まれたサスティナブルな取り組み、ぜひご覧ください。

問い合わせ先
KUROZOME REWEAR FROM KYOTO
https://www.k-rewear.jp
京都紋付
http://www.kmontsuki.co.jp