放送内容

#207

「捨てたら負けだ」行列ができる餃子屋さんの食べ物を活かしきる知恵
料理家/按田餃子店主 按田優子さん

「捨てたら負けだ」行列ができる餃子屋さんの食べ物を活かしきる知恵
料理家/按田餃子店主 按田優子さん

東京、代々木上原に行列のできる餃子屋さんがあります。ミシュランガイドにも掲載された人気店。ハトムギを練り込んだ皮はほのかに茶色、中に入っているのは鶏と香菜と胡瓜
豚とカレーと人参、他ではみない組み合わせも。この味を生み出しているのは店主の「ものを活かすのは豊な営み、捨てるのは想像力の欠如」という哲学なのだそう。

 

按田餃子店主 按田優子さん

今回は彼女の「ものを活かしきる」日々を取材させていただきました。忙しく活動している按田さんが多用しているのが保存食。それも、塩や酢に野菜をつける。肉や魚を丸ごと煮たり焼いたりする。といたって簡単なもの。昔、冷蔵庫がなかった時代、人々は年に一度収穫した作物やつぶした動物を干したり、塩漬けにしたり、燻製にしたりして保存し、日々必要な分だけ切り崩して料理に活かしていました。今ものがあふれる時代に、冷蔵庫いっぱいの食べ物がありながら、賞味期限を迎えた食べ物に追われて料理し、ものを腐らせているのは、あまりにももったいない。
時短でシンプルに食材を保存、その組み合わせで美味しいものを生み出される按田さんのキッチンからは多くのことが学べそうです。「ダメになりそうな食材をいかにして食べるか考えると燃える」という按田さんの創造力、ぜひご覧になって日々の暮らしに生かしてみて下さい。

問い合わせ先
按田餃子
http://andagyoza.shop-pro.jp