放送内容

#204

予約も料金も不要ながんと生きる人たちの拠り所
マギーズ東京を支えるみなさん

予約も料金も不要ながんと生きる人たちの拠り所
マギーズ東京を支えるみなさん

日本人のおよそ2人に1人は、生涯に一度はがんを罹患します。長らく死因の1位であり続け日本の国民病とも言われる病気。告知を受けた人が具体的な治療と同じように向き合わなくてはいけないのが、「がんとともにどう生きていくか」という心の問題。これ、医療機関だけでは十分に対応できない部分。そんな「がん」にまつわる、戸惑いや、悩み、疑問、悲しみ、言葉にならない思い、全てを受けいれようとしている場所が今回の舞台。

 

マギーズ東京―この場所を支えるみなさんを取材しました。

「マギーズ東京」という名前は、この施設を元々立ち上げた英国人女性マギー・ジェンクスさんから。彼女は造園家として働く中、乳がんの診察を受け治療を開始。しかし5年後再発すると、医師から余命数ヶ月と宣言されます。大きなショックを受けているマギーさんに医師は「大変申し訳ないのですが、次の患者さんがいるので」と退室を求めました。彼女はこの経験から「がんとともに生きる人のための空間がほしい」と考え、がんに関わる人ならば誰でも予約も料金なしに訪れることができる場所をオープンさせました。そこには訓練を受けた看護師や心理士が常駐していて、それぞれの人の思いを受けとめてくれます。
 
最初のマギーズセンターがオープンしたのは1996年。2016年、世界3カ国めにオープンしたのがマギーズ東京です。がん当事者ばかりではなく、家族や友人、多くの人の心を救ってきました。たくさんの人の支えによって実現した、緑に囲まれ、我が家や親しい人の家に訪れたような落ち着く空間。「希望と自分の中にある力を見出し、がんとともに生きる道を見つけられる場所」を取材しました。ぜひご覧ください。

問い合わせ先
マギーズ東京
https://maggiestokyo.org