放送内容

#182

80メートル!ながい縁側のあるところには笑顔もある
“その人らしく ありのまま生きる”介護施設 52間の縁側のいしいさん家

80メートル!ながい縁側のあるところには笑顔もある
“その人らしく ありのまま生きる”介護施設 52間の縁側のいしいさん家

千葉県八千代市の里山に、小川が流れ山羊が草を食べている庭地があります。木組みのオープンテラスやウッドデッキがふんだんにある、まるでリゾート施設のような開放的な建物。

 

ここは「52間の縁側のいしいさん家」というデイサービスを提供する介護施設で2023年のグッドデザイン大賞を受賞した場。

特に目を惹く80メートル近い縁側は、歳をとっても、認知症になっても、身体が不自由になっても「その人らしく、あるがまま快適に過ごせる」場所を作るための素敵な思いつき。家の中にあって外に開かれ、誰もが気軽に利用できる“縁側”。この施設も、サービスを提供している高齢者以外の方にも広く場所を開放しています。子供づれのお母さんたちがやってきて大きな窓ガラスを利用して絵を描いたり、庭を利用して若者たちがキャンプを楽しんだり。働く人たちも、子供や愛犬と一緒に通勤してきます。そうして地域の人がわいわいと集う中、高齢者たちも思い思いに時間を過ごします。必要があるから、日常から離れて通ってくる高齢者の方々。彼らを社会的に隔離するのではなく、その人らしくあるがまま、心地よく居られる介護施設を。そう考えて生まれたのは、地域の人みんなが手をかけて大事にしたくなる不思議な場所でした。皆さんも映像を通して、訪れてみてください。

問い合わせ先
宅老所 いしいさん家
https://www.ishiisanchi.com