放送内容

#163

環境改善・雇用創出・温暖化対策にもコケが活躍?
地域や企業の課題に取り組む 苔農家 佐藤靖也さん

環境改善・雇用創出・温暖化対策にもコケが活躍?
地域や企業の課題に取り組む 苔農家 佐藤靖也さん

苔。国家にも謳われ、古寺を彩る私たち日本人には馴染みのある植物。ですが、コケについて私たちは知らないことが多いのかも。
たとえば、コケは樹木に比べて二酸化炭素を体内に取り込んで固着させる量や期間が長いのだそうです。一説には大気中と同量の二酸化炭素が世界の湿原地帯にあるコケの中に溜め込まれているのだとか。
このコケパワーをみんなに活用してもらうべく取り組んでいるのが今回の主人公

 

グリーンズグリーンの佐藤靖也さん。

もともとコケのパワーに気づいたのは医学博士で薬の開発に取り組んでいた父の征也さん。当時、独立してデザイン会社を起こしていた靖也さんは、その可能性に“起業家精神”が刺激されました。「美しいし、環境に良い、みんなに買ってもらえる良い商品になるのでは?」コケを育てやすく扱いやすくするにはどうしたら良いか。試行錯誤すること数年、ついに開発したのがコケシート。50メートルものシート状のコケです。くるくると巻いて運べて広げればすぐに緑化が完了。シートには防草シートを使っているので、雑草対策も見込める。もちろん大気浄化や温暖化にも貢献。すでに高速道路、鉄道などのインフラの周辺で使用を前提とした実証実験が始められています。
高い需要が見込まれるため、農家にとっても良い栽培物の一つとなりそう。
佐藤さんの故郷新潟だけでなく、広島、福岡に展開中。
「コケは世界を救うかも」という佐藤さんの取り組みぜひご覧ください。


問い合わせ先
グリーンズグリーン
https://greensgreen.jp