放送内容

#160

新しい馬の文化を作っていきたい
競走馬の“引退後”を支える 西崎純郎(にしざきすみお)さん

新しい馬の文化を作っていきたい
競走馬の“引退後”を支える 西崎純郎(にしざきすみお)さん

突然ですが、100メートルを5、6秒で駆け抜けるサラブレッドが苦手なことを知っていますか?答えは障害物。足元に丸太1本落ちていたらそれを超えられない馬も多いのだそう。競走馬は、石1つ落ちていない整備された場所で毎日走るための訓練を受けます。だからいざ異物を目にすると、どうして良いか分からなくなってしまうのだとか。そんな特殊な世界に生きてきた馬たちの幸せな余生のために頑張っている人が今回の主人公。

 

岡山乗馬倶楽部代表の西崎純郎さん。

今、日本でレースのための競走馬として登録されている馬はおよそ2万頭。そのうち約5千頭が毎年引退しています。けれどその後、違う世界に適応できない馬も多いのだそう。早く走ればなんでも許された競走馬時代からの、その後、最も需要があるのは乗馬馬。人と仲良くして、多くの人を受け入れられないと役割をこなせません。それは多くの競馬馬にとって簡単ではないこと。協調性がないことで、牧場をたらい回しになり行き場のなくなってしまう馬も。そんな馬たちを救うため、西崎さんは引退した競走馬をオーナーから引き取り、その後の馬生を幸せに暮らすための訓練、リトレーニングを行っています。競馬界では全く勝てなかったのに、西崎さんの元でリトレーニング、目覚ましい活躍をするようになった馬も。西崎さん自身、馬との出会いで自分の人生が変わったのだそうです。「人も馬も輝ける場所はきっとある」西崎さんの取り組み、ぜひご覧ください。


問い合わせ先
岡山乗馬倶楽部
http://okayama-jobaclub.com