放送内容

#150

日本の大人に森で遊ぶ楽しみを知ってほしい
奈良県十津川村に「空中の村」をつくったジョラン・フェレリさん

日本の大人に森で遊ぶ楽しみを知ってほしい
奈良県十津川村に「空中の村」をつくったジョラン・フェレリさん

最寄駅から車で1時間以上、奈良県の最南端に位置する日本で一番大きい村、十津川村。
豊かな自然に恵まれ、村内の温泉施設全てが「源泉かけ流し」。秘境の魅力たっぷりのこの地に3年前「大人の遊び場」を作った方が今回の主人公、

 

空中の村のジョラン・フェレリさん

フランス南東部の自然に恵まれた小さな村に育ったジョランさん。訪問したことのないアジアの大学を目指し来日しました。卒業後、教授の紹介で、十津川村の地域おこし協力隊に参加することに。自然の中で過ごし、森の仕事を学んでいくうち、村に残りたいと思うようになりました。そこで考えついたのが「森を楽しめる施設」をつくること。
「フランスでは子供も大人も森に入って遊んでいたのに、日本では森で遊ぶ人がほとんどいないのはもったいない」ジョランさんは常々、思っていたのです。
そこで、森の中の木々を利用して地上4〜12メートルに遊歩道を作り、所々にトランポリンや休憩できるテラスを配した「空中の村」の計画を村にプレゼン。行政の協力を受けて2020年にオープンさせました。はじめはコロナ禍に赤字が続きましたが、経営も軌道にのるように。空中回廊は生きた木々に固定されていますが、木を殺すことなく、負担をなるべく少なくするよう工夫されています。森の自然をそのまま生かした魅力的なアトラクションは、全国からの問い合わせも多いそう。「全国のいろんな場所に魅力的な森の遊び場をつくりたい」ジョランさんの取り組みぜひご覧ください。


問い合わせ先
空中の村(23年は11月30日まで開園)
https://kuuchuu-no-mura.com