放送内容

#123

淡路島発 もったいない食材を料理人の手で缶詰に!
「よかちょろフードベース」角田大和さん/
カジノ×介護で脳を活性化
楽しく通えるデイサービスを!森薫さん

淡路島発 もったいない食材を料理人の手で缶詰に!
「よかちょろフードベース」角田大和さん

兵庫県淡路島。人口は兵庫全県の2%ほどながら農業産出額は21%を占める“農の島”。
けれどたくさん作ればどうしても売り物にならないものも。収穫時に傷がついて腐りやすくなっている、皮が変色している、規格外のサイズ。正規の値段では売りにくいB品と呼ばれる食材。採れる数もバラバラで安定的に取引の契約ができない、輸送中に腐る可能性がある、安く売ってもコストに見合わないなど、とにかく売るのが難しい。
こうした悩める農家さんに「救世主が現れた!」と大歓迎されているのが今回の主人公。

 

よかちょろフードベースの角田大和さん。

例えば淡路島でしか取れない貴重なフルーツ、「淡路島なるとオレンジ」。
今、収穫期を迎えていますが仕分けをすると2〜3割が訳ありのB品に。
傷みやすいので通常の流通には乗せられず、これまで多くを廃棄されてきました。
そんな時、角田さんに連絡をすればすぐに引き取りにかけつけてくれる。
引き取ったオレンジは、硬くなった皮などを丁寧に除き、ジャムに。
甘みと苦味のバランスがよく、パンだけでなく料理にも合う。
他にもたまねぎの葉のディップや、傷の付いたサワラを使ったツナ缶、カレーなどなど。
人気料理店のオーナーシェフとして活躍していた角田さん、もったいない素材たちの存在に気づき、それを生かすために引き取って保存食にし、販売することを思いつきました。
シェフの力で野菜のポテンシャルを引き出し、付加価値のついた瓶詰めや缶詰に。商品が人気を集めるに従って、たくさんの生産者さんからのSOSが集まるようになりました。
「瓶詰ひとつからつくれる未来もある」角田さんの挑戦ぜひご覧下さい。

問い合わせ先
よかちょろフードベース
https://yokachoro.theshop.jp/

 


 

カジノ×介護で脳を活性化
楽しく通えるデイサービスを!森薫さん

黒塗りのワンボックスに乗り込む高齢者の皆さん。向かった先で楽しむのは麻雀にパチンコ、カードゲーム。ここは遊技場?いえ実はデイサービスなんです。なんともユニークなこの場所を発案したのが今回の主人公

 

「デイサービス ラスベガス」社長の森薫さん

デイサービスとは要介護認定を受けた人が自宅での日常生活を続けられるように生活機能の維持や向上を目指したサービスを提供する場所のこと。高齢化が進む日本に必要な仕事だとこの業界に入ってきた森さんでしたが、壁にぶちあたることに。
当時のデイサービスは小学生がやるようなレクリーエーションを全員でやるところが多く、子供扱いされるから行きたくないという不満を持つ人も少なからずいました。利用者が楽しむにはどんな施設を作れば良いのか、森さんが思いついたのが、カジノ風の場所で思い思いにゲームを楽しめるデイサービスでした。もちろん賭け事の要素は全くなし。ゲームに使用する施設内通貨を集めても、手に入れられるのはチャンピオンとして表彰される名誉だけ。それでも「数年通っている」「ここに来るのが楽しみ」と生き生きしている人がたくさん。杉並区のリサーチでは、要介護認定された後、その状態を維持・改善する率がラスベガス利用者は区全体の参考値の倍以上高いという効果も出ているそう。
カジノと介護をコラボしたユニークな取り組み、ぜひご覧下さい。

問い合わせ先
デイサービス ラスベガス
http://las-vegas.jp