放送内容

#117

ミルクの“もったいない”で街も人も元気に!
「バターのいとこ」生みの親・宮本吾一ごいちさん/
滋養!美味!先人が残してくれた食文化を次世代に
「つぶ食 いしもと」石本静子さん

ミルクの“もったいない”で街も人も元気に!
「バターのいとこ」生みの親・宮本吾一ごいちさん

バター味のワッフル生地の中にミルクたっぷりのジャムを挟んだお菓子「バターのいとこ」をご存知ですか?2018年生まれの那須のお土産で羽田空港や品川駅中に出店するほどの人気ぶり。実はこのお菓子、ある「もったいない」をなくすために生まれたもの。その生みの親が今回の主人公。

 

GOOD NEWS 代表の宮本吾一ごいちさん。

那須塩原は生乳生産額全国第2位。飼料の高騰やコロナ禍などによる消費量の落ち込みで厳しい状況が続く中、さまざまな挑戦をされている酪農家さんも多いそうです。番組に以前出演してくれた「森林ノ牧場」の山川将弘さんもその一人。牛乳の利用法を多角化するためクラフトバターの製作に着手しました。
ここで問題になったのが、バターを作る時に出る無脂肪乳。大手企業ならば販売したり、加工したりもできますが、小規模では難しくほとんどを産業廃棄物にするしかありませんでした。処理にかかるお金が負担になってバターを作る量が限られてしまう。相談を持ちかけられた宮本さんが思いついたのが、無脂肪乳を利用したお菓子を作ること。こうして生まれた「バターのいとこ」は那須の大人気土産に。2022年には「バターのいとこ」の工場とお店を中心にした持続可能な飲食店、ショップの集まった複合商業施設をオープンするまでに成長し、街や人を元気にしています。酪農のもったいないをなくすことから成長していった素敵な取り組みの数々ぜひご覧ください。

問い合わせ先
GOOD NEWS
https://gooooodnews.com

 


 

滋養!美味!先人が残してくれた食文化を次世代に
「つぶ食 いしもと」石本静子さん

サクッとした衣、中身はむっちりしていて白身魚とはんぺんの中間のような味。料理名「白身魚風フライ」。実は、長芋とヒエで出来ています。「教えてもらわなかったら魚のフライみたい」「子どもも好きそう」というこの料理の考案に加わり「雑穀」の料理店を始めたのが今回の主人公、

 

つぶ食いしもとの石本静子さん。

石本さんが嫁いで以来暮らしているのは静岡県の北部、長野との県境の水窪みさくぼ町。96%が森林という山深い町で、林業が主な産業でした。平地が少なく水田作りに適した土地が少なく、代わりに雑穀作りが行われていた土地。ヒエやアワを育て工夫をこらして調理し食べてきたのです。けれど高度経済成長にともない米が手に入るようになると、雑穀を育て食べる文化自体も消えていました。
一方、白米に比べて栄養豊富な雑穀は「五穀米」などという形で再び注目を集め始めています。実は先人たちは、白米に混ぜるだけではなく、肉や魚の代わりにもなるような美味しい料理を生み出してきました。その知恵を絶やしてしまうのはもったいない。石本さんは継承した雑穀料理を今どきの若者にも受けるようにアップデート、提供する料理屋さんを始めました。手伝うのは娘さんとお孫さん。先人の知恵を次世代に残したい、石本さんの取り組みを追いました。

問い合わせ先
つぶ食 いしもと
https://www.facebook.com/tsubushoku14/