放送内容

#113

子どもたちが100円でおなかいっぱいに⁉
「まほうのだがしや チロル堂」吉田田タカシさん/
京都発 日本の着物文化と職人を守りたい!
京女の挑戦 北川淑恵さん

子どもたちが100円でおなかいっぱいに⁉
「まほうのだがしや チロル堂」吉田田タカシさん

奈良県生駒山のふもとに、こどもたちが集まってくる場所があります。
入口にあるのれんには「まほうのだがしや チロル堂」。中にはこどもたちとお菓子がいっぱい!
みんながまず向かうのはカプセル自販機。100円を入れて回すと木の札が。
「よしっ!3枚でた!」実はこの板、“チロル札”と呼ばれる店内で使える通貨。
ちなみに3チロルをお店の人に渡すと、カレーとポテトと100円分のお菓子に。
本当にまほうみたい!この不思議な仕組みを考えたのが今回の主人公、

 

チロル堂の吉田田よしだだタカシさん。

18歳以下が使えるこのまほう、支えているのは周りの大人たち。
ここには大人用のメニューもあって、例えばカレーは500円。
この値段で食べるとチロル1枚をこどもに寄付したことになるんです。
店でお金を使うことで、こどもたちがお腹いっぱい食べたり、楽しむことを応援できるシステム。大人が地域のこどもを助ける、そんな当たり前の風景を取り戻すにはどうしたら良いかを考え、閃いたといいます。オープン1年が過ぎ、「チロる(=こどもたちのためにお金を使う)」という言葉が当たり前に通じるほど浸透してきたそう。
地域の人を繋ぎみんなが楽しく助け合う、素敵なまほうの作り方、ぜひご覧ください。

問い合わせ先
チロル堂
https://tyroldo.com

 


 

京都発 日本の着物文化と職人を守りたい!
京女の挑戦 北川淑恵さん

徳川家康によって築城された二条城の近くにあるお店。
そこには、様々な理由で使われなくなった着物たちが集まる。
着る機会がなくてタンスにしまわれたままの着物・・・
一度も袖を通されることのない呉服店の在庫商品・・・

 

そんな着物を活用しているのが今回の主人公「季縁」代表取締役 北川淑恵さん。

お店のコンセプトは「着物のアップサイクル」。
アップサイクルとは不要になったものに新しいアイデアを加えることによって、価値のあるものに生まれ変わらせること。北川さんは使われない着物をドレスやワンピース、
カーディガンやスカートなど、現代の生活に合うスタイリッシュな洋服に生まれ変わらせています。しかも洋服に仕立て直す前の作業には、着物職人さんたちの力を活用。
衰退の危機がささやかれている京都の着物産業に、利益が回る仕組みを考えました。
日本で進む着物離れ。試算によれば、タンスの奥にしまわれている着物は、
およそ3000万点、金額にして8兆円相当とも言われている。(きものと宝飾社より)
そんな‶もったいない″をなくし、京都の伝統を守る取り組み、ぜひご覧ください。

問い合わせ先
季縁
https://kimonokien.jp