放送内容

#111

子どもたちがいつまでも野球を続けられるように
中古グローブを生まれ変わらせる! 米沢谷よねざわや友広さん/
飛騨の森この先100年のために今できることを
木々を活用した街づくりに挑む ヒダクマのみなさん

子どもたちがいつまでも野球を続けられるように
中古グローブを生まれ変わらせる! 米沢谷よねざわや友広さん

サッカーに比べると、競技人口が減少傾向にある野球。それでも未登録の草野球プレイヤーは約500万人もいると言われています。少年野球から始めた子供たちが途中で諦めてしまう理由の1つがお金。この20年間で日本人の給与や所得はほとんど上がっていないのに、グローブの価格は1.5倍ほどに値上がりしたんだそうです。しかも、プレースタイルの変化から一人の選手が複数のポジションを務めることも多くなり、グローブが2個、3個と必要となるケースも増えているのだとか。
この状況をなんとかしようと立ちあがったのが今回の主人公。

 

中古グローブの再生事業Re-Birthを手掛ける米沢谷友広さん。

実は、上質な天然皮革が使用されている野球のグローブは、本来、再生可能な資源で、上手に手直ししていけば長く愛用できるんだそうです。
それなのに、持ち主が、就職や結婚といったタイミングで野球から離れたため、仕舞い込まれて眠ったままのものも多い。そうしたグローブを再生して新品を買う何分の1かの値段で必要な人の手に渡るような仕組みを作りました。「眠っているグローブを次のプレイヤーに繋いでいくという持続可能な循環型経済を創って、野球産業を支えたい」元高校球児の挑戦、ぜひご覧ください。

問い合わせ先
株式会社 Re-Birth(野球グローブの修理・リメイク)
https://www.re-birth.jp

 


 

飛騨の森この先100年のために今できることを
木々を活用した街づくりに挑む ヒダクマのみなさん

岐阜県の最北部に位置する古くからの城下町、飛騨市。街の面積の約93%が森林の緑濃い街。ここでマニアックに木々を生かした街づくりに挑戦しているのが今回の主人公。

 

「飛騨の森でクマは踊る」という不思議な名前の会社のみなさん。

この名前、クマが喜んで踊り出しちゃう位、豊かな森を目指すという想いが込められています。 そもそも日本は国土の約3分の2が森という森林国家。にもかかわらず現在国内の木材利用の約60%は輸入に頼っていて、資源を有効活用できていません。もったいない。これを打開するために、ヒダクマが着目したのが「広葉樹」。ケヤキ、ブナのように平たい葉っぱを持つ木の仲間でスギやヒノキのような針葉樹に比べると成長が遅く、真っ直ぐ育ちにくいので、原材料としては使いにくい。でも逆に言えば、一本一本の木がそれぞれ個性を持っていて唯一無二。そこに価値を認めてくれる人に届くようなモノ作りができないだろうか。そうして始まったヒダクマの広葉樹を利用する取り組み、カフェのメニューから建築まで広範囲に進化してきました。実は飛騨の山には「広葉樹」がとても多いのだそうです。そしてそれを生かした家具を作る職人さんたちも代々この地で活動してきています。その財産を使いながら現代的な広葉樹の利用法を発展させるのが彼らの目標です。100年後も続く森づくりの取り組み、ぜひご覧ください。

問い合わせ先
株式会社 飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)
https://hidakuma.com