放送内容

#103

不要なモノに価値を生み出すアップサイクル!
段ボールアーティスト・島津冬樹さん/
全国で400万室分!新品の建築資材のもったいないをなくしたい
若き建築家の挑戦 豊田訓平さん

不要なモノに価値を生み出すアップサイクル!
段ボールアーティスト・島津冬樹さん

黄色地に広島という赤文字が入った二つ折り財布。マジックの走り書きで大塚と書かれた長財布。材料はなんと使用済みダンボール!このユニークな商品を生み出したのが今回の主人公、

 

段ボールアーティストの島津冬樹さん。

市場やスーパーマーケットなどで使用済みのダンボールをもらい、1つ1つ手作りしているグッズは全て貴重な一点もの。お値段は長財布で2万円程度と決して安くはありませんが、人気を呼び、「国立新美術館」ではアーティストが手がける商品としてコーナーが作られているほど。役割を終えた不要な段ボールがアイデアによって、第二の活躍の場を得て再び輝く。アップサイクルの見本のような取り組みで注目を集めています。
多摩美術大学の2年生だった時に「使っていた財布がボロボロになり、新しい財布を買うお金もなかったので」と段ボールで財布を作ってみたところ、その魅力にハマり、
段ボールグッズ制作を究めることに。唯一無二の段ボールアーティストとして活躍しています。「日々の生活の中で、ゴミを捨てる瞬間にもしかしたら何かに使えるのでは、と考えてみて欲しい」と語る島津さんの取り組み、ぜひご覧ください。

問い合わせ先
島津冬樹さん
https://carton-f.com

 


 

全国で400万室分!新品の建築資材のもったいないをなくしたい
若き建築家の挑戦 豊田訓平さん

「建築資材ロス」と言う言葉をご存知ですか?街中で行われている建築工事。それぞれスケジュールが決まっていて、マンションなら入居者さん、オフィスビルなら利用者の都合もあるので期日に遅れることは許されません。そのため、内装などに使用する材料は失敗も考え余裕をもった発注をするのが一般的。結果生じるのが、完成時に使用されることなく余ってしまった資材=「建築資材ロス」。これがかなり厄介者。内装デザインと関わってくるので、他の仕事の流用するのも簡単ではない。かといって保存するにはお金がかかる。で結局捨てられてしまうことが多いのだとか。その量、1年間で(20㎡の)ワンルーム約400万室分!この状況がもったいない!と立ち上がったのが今回の主人公

 

HUB & STOCKの豊田訓平さん。

一級建築士として大手ゼネコンで働いていた時に、建築資材ロスの存在に気づいた豊田さん「私より上手なデザイナーはたくさんいる。だけど建築資材ロス問題に関しては、やってる人がいないので私の人生のリソースを割いてもいいんじゃないか」。そう考え、捨てられそうな建材をレスキュー、ストックし再利用してくれる人と繋げる会社を立ち上げました。
2ヶ月前にはパートナーもでき、資材を提供するだけではなく、利用者と一緒にリノベーション過程にも参加する新しい事業の方向も見えてきました。今まで社会になかった新たな「もったいない」をなくす取り組み、ぜひご覧ください。

問い合わせ先
HUB & STOCK
https://hub-st.jp