放送内容

#47

「牛の力でSDGsを」山川将弘さん
「価値があるものを捨ててしまうのはもったいない」奥井奈都美(なつみ)さん

「牛の力でSDGsを」山川将弘さん
「価値があるものを捨ててしまうのはもったいない」奥井奈都美(なつみ)さん
 

「牛の力でSDGsを」
山川将弘さん

栃木県那須町。標高が高くリゾートのイメージのある那須高原のあるこの土地、
本州では有数の酪農の街。今回ご紹介するのはこの地で少し変わった乳牛の飼い方
をしている方。

 

森林ノ牧場 代表 山川将弘さん

山川さんの牧場を訪れると、林の中を歩く子牛たち、森に囲まれた草地でのんびり草をはむ親牛。牧場の名の通り、森林の中で放牧しているのです。
林業に携わる人の高齢化、外国産の木材が入るようになるなどの理由で放置され、問題になっている放置林を、牛を放牧することで救おう!森林と酪農を結びつけた取り組みです。
成長し子を産むようになって牛乳を私たちに与えてくれた牛たちも7〜8年すれば、食肉加工用に出荷。山川さんは牛たちのいのちの価値を最大限に活かすため「いのちのミートソース」「あの子の革」という異色の名前の商品も手掛ける。
他の命を食べ、使って生きる私たちはどう他の命を生かすべきなのか、
山川さんの取り組みぜひご覧下さい。


 

「価値があるものを捨ててしまうのはもったいない」
奥井奈都美(なつみ)さん

突然ですがクイズを。写真に映っている緑色の果実、なんだか分かりますか?
正解はみかん。実は、オレンジ色に熟す前のみかんで「青みかん」と呼ばれています。
夏のこの時期、農家さんは甘くておいしいみかんを育てるため、育ちの悪い果実を何百キロも間引く「摘果」という作業を行います。実は、そこで間引かれる果実が「青みかん」
すっぱすぎて売り物にならず捨てていることが多いそうです。
それはもったいない!と動き出したのが今回の主人公

 

アマンダリーナ代表の奥井奈都美(なつみ)さん

大学時代に中南米を訪れ、その食文化に惹かれてラテン料理研究家になった奥井さん。
農業体験イベントに参加して出会った、捨てられる「青みかん」を、大好物の中南米の柑橘類を使うカクテルに代用してみたところ、大正解!さらに料理教室で、ある調味料として使ってみると大好評! それをきっかけに青みかんの加工食品を扱う合同会社「アマンダリーナ」を設立しました。青みかんを使った魅力的なメニューのあれこれ、レストラン、スイーツショップ等を巻き込んで「もったいないを美味しい」に変える奥井さんの取り組み、ぜひご覧下さい。