放送内容

こだわり商店 安井浩和さん
ローランズ 福寿満希さん

こだわり商店 安井浩和さん

新型感染症の流行で、人と話す機会が減ってきている昨今。
そもそも町中で暮らしていると、あらゆる場所が自動化されていて
一言も喋らなくても食事をしてショッピングを楽しんで、なんてことも可能ですよね。
今回はそんな町中の店を、そこに暮らす誰もが気軽に立ち寄って、
知り合いになれる場所にしたいと頑張っている方が登場します。

 

こだわり商店 安井浩和さん

見た目は食料品全般を扱う小さなスーパーのようなお店。ですが注目度は高く、
全国から視察の人も訪れているといいます。その秘密はどこにあるのでしょう?

訪れるのは小出紗加さん 大学1年生 ジェンダー平等について学んでいます。
飲食店2軒でアルバイトをしていてフードロスにも興味があるそう。

朝9時過ぎ、商品の到着から1日お店の仕事をお手伝いさせてもらうことに。
こだわり商店の商品は宅配便で全国からやってきます。
その理由は、問屋さんからまとめて商品を取り寄せるのではなく、
1200点ほどある商品のほぼ全てを安井さん自身が選び販売元から直接買っているから。
しかも、取引先は安井さん自身が全国を回って見つけた美味しいものの生産者と、
親しい方との信頼関係がある生産者、
いつでも直接コミュニケーションが取れる関係なのだそうです。
こうした関係性の中で、生産者の思いを込めた野菜や食品を自信を持ってお客さんに売り、逆にお客さんからの意見を生産者にフィードバックして新商品が
生まれることもあるそうです。
商品の「作る責任・使う責任」を実現できる環境が実現しているのです。

さらに、全国からの修学旅行生が、地元の特産品の販売実習をすることを受け入れています。お店が地方と東京をつなぎ、子供たちへの社会教育の場にもなっているんです。

多くの人が訪れる「お店」は、世の中に貢献するための可能性もたくさん持っている。
安井さんのはじめたSDGsぜひご覧ください。
 
<お問い合わせ先>
こだわり商店 稲毛屋
所在地:東京都新宿区西早稲田1-9-13 1F
電話番号:03-3203-5801
https://blog.goo.ne.jp/codawari-shouten
 


 

ローランズ 福寿満希さん

「仕事」この文章を書くためにネット検索したら、最初に出てきた候補3つは
「仕事 行きたくない」「仕事 やる気が出ない」「仕事 辞めたい」でした。
みんな大変なんですね。そして、もちろん「仕事」は、ないことも大きな問題。
日本国内で何らかの障がいを抱える人は全人口のおよそ7%にあたる900万人。

そのうち、企業に雇用されている障がい者は、わずか56万人程度にとどまっています。
今回ご紹介するのはこの状況を変えるべく動き始めている方です。

 

ローランズ代表 福寿満希(ふくじゅみづき)さん
大学3年生のとき、教員免許取得のために養護学校で障がいを持つ子の母親から
「うちの子は将来、働きたくても働けないから・・・」と打ち明けられ
そんな社会を変えるために何かしたいと考えるように。
大学を卒業、一般企業で務めた後、2017年に原宿で花の販売とカフェを
営業するローランズをオープン。積極的に障がいを持つ方を雇用してきました。

現在、系列店などを含めた従業員60人中45人は何らかの障がいや難病を持った方です。

訪れるのは奥森皐月(おくもりさつき)さん。高校1年生。
SDGsの学生団体を運営し、社会貢献にはとても関心があります。
早速、原宿にある福寿さんのお店を訪ねます。

原宿店では最大20名の障がいを持つスタッフがカフェの給仕や
仕入れ・配送・花束の制作販売を行なっています。
体に障がいを持ち、健常者のようには動くのは難しい方。
脳に障害を持ち、健常者のような記憶を維持するのが難しい方。
健常者の「あたり前」をあてはめては動かせない「現場」です。

けれど、その分たくさんの「工夫」や「アイデア」がお店から生まれていました。
ミスを防ぐための料理の作り方。スタッフの能力と仕事を最大限に
マッチングするための「ジョブ・チェンジ システム」・・・
人が幸せに働くことってどうやったら実現できるんだろう?
このお店から日本の働き方改革のヒントも見えてきそうです。

福寿さんがはじめたSDGs、ぜひご覧下さい。
 
<お問い合わせ先>
ローランズ https://www.floran-jp.com/harajuku/