放送内容

河川のSDGs 『オーシャン・クリーンアップ』 ボヤン・スラット
那須どうぶつ王国

河川のSDGs 『オーシャン・クリーンアップ』 ボヤン・スラット

16歳の時に感じた「世界の海をキレイにしたい」という思いから
環境NPOを立ち上げ、「20年後の2040年までに世界の海のプラスチックごみの90%を回収する」という壮大な目標に向かって活動する25歳の若者がいます。

©The Ocean Clean Up
©The Ocean Clean Up

 
オランダのNPOオーシャン・クリーンナップ代表のボヤン・スラットさん
海をキレイにするめどが立ったボヤンさんの次なる目標は「プラスチックごみの蛇口を閉めること」
海に溢れるゴミの源・・・そう川のプラスチック問題の解決です。

バトンを受け取るのは大学生で、女優の滝澤 史(たきざわ ふみ)さん。
高校まで5年半イギリスに留学、課外授業で、レコード盤を植木鉢にリサイクル。
この取り組みで、イギリス王室から表彰されたほど!
環境問題への関心は、かなり高そう!

海から完全にプラスチックごみをなくすためには元から断たなくてはダメだ。
そう考えたボヤンさん、たった4人でプロジェクトチームを結成。
世界各地の川に足を運びプラスチックゴごみについてリサーチをしました。

その結果、世界の川の中のたった1%に当たる1000本の川が海のプラスチックごみの約80%を流出していることをつきとめたのです。

1000本の川ならキレイにすることは可能なのでは?
そう思ったボヤンさん、ゴミ回収のためのマシン作りに取り組みます。
そうして出来上がったのは、世界のどこの川でもすぐに稼働でき、環境にも優しく、持続可能、まさにSDGsを実現するためのマシン!
モーターショーのようにショーアップされたマシンお披露目の記者会見にはボヤンさんの、世界を巻き込むための戦略が隠されていました。

5年後2025年までに世界の1000の川をキレイにすると宣言したボヤンさん。彼の目標は果たして達成されるのか?
「人間の歴史は不可能と思えたことへの克服でできている」(人間の歴史はできないことをできるようにすることだ)
そう語る、ボヤンさんの始めたSDGsぜひご覧ください。

 


 

那須どうぶつ王国

新型感染症の流行で美術館や映画館、レストラン多くの施設が時短や休業を
余儀なくされていたのはみなさんご存知ですよね。
日本に150以上あると言われている動物園も同じ。
5月15日現在ほぼ全ての動物園が休業中なんだそうです。

けれど中に暮らす動物たちにはそれは関係ないこと。
初夏のこの時期、動物園は出産ラッシュを迎えています。
今回はそんなエネルギーに満ちた場所から、それに負けない情熱に満ちた人を紹介します。

那須どうぶつ王国の園長、佐藤哲也さん
とにかく動物が大好き
小さい頃に拾ってきた犬を返してこいと言われて家出したこともあるという佐藤さん。
好きを貫いて、飼育員にそして今は園長として活躍しています。

バトンを受け取るのは道下きりなさん。高校2年生。
授業で耳にした、ペットの殺処分の実態に心を痛め、「動物と人がお互いに幸せで
いられる世界ってどうしたらできるんだろう」と考えはじめています。

実は今、地球上で1日74種という動物たちが絶滅に追い込まれているといいます。

貴重な動物たちや、あらゆる動物のエキスパートが集まる動物園は、
世界の動物たちを守る重要な砦として期待されているのです。
佐藤園長も自分の園内そして世界に足を伸ばして動物たちと守るべく奮闘中。

その取り組みは世界の動物たちはもちろんのこと、
実は私たち人を救うことにも繋がっているのだそうです。

「地球上に無駄な生きものなんていない」と
世界中の動物たちを救うため日々考え行動し続けている佐藤園長が始めた
SDGsぜひご覧ください。