番組概要

ダイワハウススペシャル
ネイチャー&ヒューマンスペシャルシリーズ12
響け 姉妹の木遣り唄
~諏訪 御柱祭~

 
諏訪地域で、数えで7年に一度開かれる御柱祭。“天下の大祭”ともよばれ、氏子たちがモミの巨木を山から切り出し、里まで曳いて諏訪大社の境内に建立します。
 
大勢の氏子たちの息を合わせるために唄い、柱を曳くための掛け声となるのが「木遣り(きやり)」です。諏訪市の伊藤美結さん(24)・里紗さん(20)姉妹は、幼い頃から木遣りの魅力にのめり込み、男たちの祭りに飛び込んで「木遣り師」となりました。担い手の高齢化が懸念される中、父親と3人で活動を続けています。
2人にとって3度目となる今回の御柱祭は、コロナ禍で一変しました。山から里まで柱を曳く「山出し」はトレーラーによる運搬に取って代わり、祭りの山場「木落し」は中止に。歴史上初めての事態です。前年から準備を重ねてきた姉妹は、我慢を強いられ思い悩みます。そして、予定通り開催されることになった「里曳き」。待ちに待った姉妹は、溌剌とした木遣りで氏子たちを鼓舞し、巨木が里を曳行します。
御柱のルーツをたどると、太古の昔、諏訪エリアで栄えた縄文文化との共通点も見えてきました。1200年前から御柱祭を受け継いできた地元の人々の情熱、諏訪エリアの美しい風景とともに、祭りを通して成長する姉妹と2人を見守る家族の一年を描きます。
 

ナレーター:桐谷健太