番組概要

都はるみ 熱唱ふたたび!~名曲はこうして誕生した~

【放送日時】2020年4月26日(日)よる9:00~10:54

独特の節回しで数多くのヒット曲を残しながらも、2015年限りで“充電”という形で活動を休止、マイクを置いた都はるみ。あれから5年。その歌声は残像とともに人々の心に残っている。「アンコ椿は恋の花」「涙の連絡船」「北の宿から」「大阪しぐれ」「浪花恋しぐれ」…。
都はるみの名曲はどのようにして誕生したのか。そこには、はるみの個性と才能に突き動かされた作家たちとの出会いがあった。市川昭介(作曲家)、星野哲郎(作詞家)、吉岡治(作詞家)、阿久悠(作詞家)、竹村次郎(アレンジャー)、岡千秋(作曲家)。今回、都はるみのヒット曲とともに知られざる作家たちの絆を紹介して行く。

◆「アンコ椿は恋の花」(昭和39年)作詞・星野哲郎 作曲・市川昭介
都はるみのレッスンを担当することになった新人作曲家、市川昭介が「詞は書かなくてもいい。聞くだけでいいから」と新人作詞家の星野哲郎に歌声を聞かせたことから生まれた。

◆「涙の連絡船」(昭和40年)作詞・関沢新一 作曲・市川昭介
うなるような“はるみ節”がヒットする中、作詞家の関沢新一は、“うならない歌”を
歌わせたいと思い、菅原都々子の「連絡船の唄」をモチーフに書き上げた。

◆「北の宿から」(昭和50年)作詞・阿久悠 作曲・小林亜星
デビューから10年、はるみは自分が歌う楽曲にこだわり、女の人生を歌うような曲を希望。
阿久悠に作詞、小林亜星に作曲を依頼。阿久は自立する女をイメージした詞を書き、小林はフォーク調のメロディーラインで仕上げ、こぶしを使って歌わないように指示した。

◆「大阪しぐれ」(昭和55年)作詞・ 吉岡治 作曲・ 市川昭介
カラオケブームが起き、はるみにも聞く歌よりも歌える歌が求められた。こうした中、作曲家の市川昭介は鼻唄気分で歌える軽いメロディーを作ったところレコード会社のディレクターがのり、作詞家の吉岡治が後から詞をつけた。

◆「浪花恋しぐれ」(昭和58年)作詞・たかたかし 作曲・ 岡千秋
スタッフと新宿のスナックに出かけたところ、歌手をあきらめ作曲家になっていた岡千秋がアルバイトで弾き語りをしていた。はるみは「この人をデュエットしたい」と思ったが、岡は乗り気ではなかった。そこで初めに作曲だけを依頼。後から「歌手がいない」と岡千秋を口説き落とした。

~紹介楽曲~
♪困るのことヨ ♪アンコ椿は恋の花 ♪馬鹿っちょ出船 ♪涙の連絡船 ♪アラ見てたのね ♪好きになった人 ♪さよなら列車 ♪おんなの海峡 ♪ 惚れちゃったんだヨ  ♪北の宿から ♪大阪しぐれ ♪ふたりの大阪  ♪浪花恋しぐれ ♪夫婦坂  ♪ふたりのラブソング ♪王将一代 小春しぐれ ♪千年の古都 ♪小樽運河 など(予定)