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#286

焼いて、叩いて70年(佐賀県・嬉野市)

佐賀県嬉野市の塩田地区。町に心地よい音が響きます。その音を奏でるのは、今回みらい遺産を紹介してくれる、鍛冶職人の金田哲郎さん(83歳)です。
金田さんは15歳で父と祖父に弟子入りして以来、およそ70年間、刃物をつくり続けてきました。日本刀にも用いられる最上級の鋼、「玉鋼」でつくられた包丁は、金田さんの鍛冶職人としての技量を示す渾身の一本です。現在は誰にでも扱いやすい包丁の製作に力を入れており、特にパン切り包丁はその切れ味の鋭さから、パンくずが出にくいと評判です。
日々、炎の前で鋼と向き合い、鍛錬を続ける金田さんの想いとは・・・?