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#231

豊かに命育む 小網代の森(神奈川県・三浦市)

神奈川県三浦市。ヨットハーバーを間近に臨む小さな干潟を囲むように広がる緑地帯、小網代の森。
森林や湿地そして海の多様な生き物が棲息しています。海で生まれ森で暮らすアカテガニは小網代の森の生態系の象徴。この夏も大潮の晩、海辺で命がけの出産シーンが見られました。
 
今回みらい遺産を紹介してくれるのは、生態学者の岸由二さん(70歳)。35年前、この森の地形を知り、研究者として強く惹かれました。雨が降って川となり、海へ注ぐまでの地域一帯、「流域」が完全な形で存在していたからです。
しかし、当時は笹薮だらけの荒れた土地に過ぎませんでした。
NPOの仲間たちと、多様な生物が存在し得るこの「流域」の整備に取り組んできた、岸さん。
いま、多くの人々が訪れるようになった小網代の森で、何を思うのでしょうか・・・?