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#230

晩夏の白絨毯(長野県・大町市)

夏の暑さが和らぐ8月下旬。北アルプスの麓、長野県大町市の中山高原が一面、白い花で埋め尽くされます。
夏の強い日差しを一身に受けて育った蕎麦が、一斉に花を咲かせるのです。
大町市は古くから知られる蕎麦の産地。今年も秋の収穫に向けて、至る所で蕎麦の花が咲いていました。

今回みらい遺産を紹介してくれるのは、竹折敬喜さん(78歳)。十数年前、スキーブームが去り、大町市には広大なゲレンデが残されていました。
地元で農業を営んできた竹折さんは、荒廃するスキー場跡地の状況に心を痛め、地元の人々とこのゲレンデに蕎麦を植えました。日の光を存分に浴びて育ち、良質の蕎麦が育っただけでなく、北アルプスと蕎麦の花畑の風景が話題となり、多くの観光客を呼びこみました。
今年も蕎麦畑を見回りながら、花のつき具合を確認する竹折さん。心に秘める思いとは?