BS朝日

バックナンバー

#203

「繊細な彩り 爪織綴れ」(滋賀県・守山市)

琵琶湖の傍らに豊かな田園が広がる、滋賀県守山市。
今回みらい遺産を紹介してくれるのは、北川ふみ子さん(70歳)。室町時代から伝わると言われる伝統の織物、「爪織綴れ」の織師です。
 
櫛のように研がれた特徴的な爪で横糸を掻き寄せる特殊な製法が、爪織綴れの特徴。巧みな手捌きで、帯や袱紗、袈裟などを織り上げます。機械で織るよりも細かい模様やグラデーションを表現することができ、その色合いは熟練した職人でないと出せないと言います。
確かな技術と磨かれた感性で紡ぐ、繊細な模様と鮮やかな色使い。50年以上、織師を続ける北川さんが、爪先に込める思いとは?