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#192

「冷たい山風が育む“あんぽ柿”」(福島県・伊達市)

福島県伊達市。大正時代にこの地で誕生した名産品が、「あんぽ柿」。
硫黄で燻蒸させる技術によってつくられる、干しても黒く変色しない、美しい干し柿です。
今回みらい遺産を紹介してくれるのは、農家の一條篤さん(69歳)。
あんぽ柿を作り続けて40年。今も年間3万個を作っています。
あんぽ柿作りに大事なものは、山から吹いてくる冷たい風「吾妻おろし」。
かつて養蚕に使われた小屋の2階で、一條さんは風の強さを調節しながら柿を乾燥させています。
安定した風をじっくり一か月当てたあんぽ柿は、しっとり柔らかく仕上がるといいます。
風を利用し、昔ながらの作り方にこだわる一條さんの想いとは・・・?