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#150

雪のように輝く”凍みこんにゃく”(茨城県常陸太田市)

常陸太田市天下野町に、全国で唯一生産が行われている特産物があります。「凍みこんにゃく」です。今回のみらい遺産を紹介してくれるのは、この町で農業を営む中嶋 利(なかじま とし)さん(86歳)。
50歳を過ぎた頃、近くの凍みこんにゃく生産農家の引退を機に、「故郷の味を残したい」と、引き継ぎました。

ワラを敷き詰めた田んぼに、ハガキ大に切ったこんにゃくを並べて、天日干し。水をかけて夜の間は凍らせ、日中は陽の光でゆっくり解凍する。この作業を約20日間繰り返すうちに水分とアクが抜けて、こんにゃくが白く変色してゆきます。昼夜の寒暖差が大きく、雪があまり降らない気候を活かした伝統食材です。

雪のように真っ白に広がる、4万枚の凍みこんにゃく。中嶋さんはどんな想いで、見つめているのでしょうか?