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#148

薬売りの使った和紙・八尾和紙(富山県富山市八尾町)

富山県富山市の八尾町は、江戸時代に宿場町として栄えた歴史ある町。
この地で冬の雪解け水を使って作られてきたのが、「八尾和紙」。
丈夫で破れにくい八尾和紙は、富山の薬売りが売り歩いた置き薬の包み紙として重宝されました。

今回、みらい遺産を紹介してくれるのは、
40年以上八尾和紙の製作に携わってきた、和紙職人の北尾富子さん(67歳)。
昔ながらの手すきで、多い時には300枚の和紙を作ります。
どんなに寒い冬でも、冷たい水で行う手すき。素材の微妙な感触を感じ取るため、素手で行います。

今、八尾和紙はこの工房だけで作られています。
通常よりも手間がかかる丈夫な八尾和紙。それを残そうと毎日、手すきを行う北尾さんの思いとは?