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#118

「柔らかな涼を生む房州うちわ」(千葉県南房総市)

夏、涼やかな風を運んでくれる、うちわ。
千葉県南房総市は、日本三大うちわの一つに数えられる「房州うちわ」の産地です。
今回みらい遺産を紹介してくれるのは、房州うちわの工房を営む伝統工芸士の宇山正男さん(85歳)。
房州うちわの製作工程は21も有りますが、そのすべてを一人でこなすことができる、唯一の職人です。

房州うちわの材料は、南房総に自生する「大名竹」。
1本の竹を60以上にも細かく割いて骨組みを作り、そこへ布や和紙を貼ってゆきます。

丸い取っ手と、交互に組まれた美しい骨組みが特徴の房州うちわ。
宇山さんはなぜ、全ての工程を一人で仕上げることにこだわるのでしょうか?
柔らかな風を生む伝統のうちわにかける、宇山さんの想いとは・・・?