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#113

「自然の美を引き出す盆栽園 」(埼玉県さいたま市)

JR宇都宮線土呂駅周辺には、関東で有数の盆栽郷があります。『盆栽町』です。大正12(1923)年に起きた関東大震災をきっかけに、東京から盆栽業者たちが新天地を求め集団で移転、5軒の盆栽園が伝統を受け継いでいます。

今回、みらい遺産を紹介してくるのは、九霞園(きゅうかえん)二代目園主・村田勇さん、80歳。腕と心を見込まれ91年に2代目を襲名しました。以来、初代より続く皇居の庭園で盆栽を管理する重責を担いながら、財界人が愛好した盆栽の手入れを行っています。
盆栽は通常、針金をぐるぐるに巻いて理想の枝ぶりへ造形する手法が主流ですが、村田さんは針金を使いません。人の手を加えた痕を気づかせない剪定に専念しています。
そんな村田さんが盆栽にかける想いとは何でしょうか。