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#98

「鶴の飛来する田畑」(鹿児島県出水市)

八代海に面した出水平野に、毎年11月になるとツルが渡来します。
江戸時代から続く光景で、ツルは将軍の権威の象徴として厳重に保護され、禁猟とされてきました。
かつては日本各地に渡来していたツルですが、現在日本で一番多くツルが渡来する地が出水です。
この冬だけでも1万7千羽が確認されています。

今回、みらい遺産を紹介してくるのは、ツルの保護監視員・時吉秀次さん、66歳。
出水で生まれ育った時吉さん。物心ついたときから、冬になるとツルがいる生活が当たり前という環境で育ちました。
毎日行う作業はツルの餌の世話。ねぐらや餌場の田んぼを見回り、傷ついたツルを保護することもしばしばです。春にはシベリアへ帰っていくツルたち。そんなツルを見守る時吉さんの想いとは?