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#83

「天空の里・下栗集落」(長野飯田市)

長野県飯田市の山中に「天空の里」と呼ばれる下栗集落が有ります。
人びとは何世代にもわたり、標高1000m、最大傾斜38°の急峻な山肌に畑を拓いてきました。

今回、みらい遺産を紹介してくれるのは、下栗集落で300年続く農家の8代目・野牧権さん。
権さんは、米作りができず土地も限られた下栗で、家族で食べる分だけの野菜や穀物を季節ごとに作り、暮らしています。
夏に収穫した特産の「下栗イモ」は、冬を越すための大切な食糧。
実が締まって甘いイモは、奥さんが切り盛りする民宿でも評判の味です。

急斜面の畑は機械を入れることができないため、すべての農作業はいまでも手仕事。
大切な土を落としてしまわないよう、上へ引き上げるように耕す畝立ては、とりわけ重労働です。
厳しい土地で、代々伝えられてきた知恵と共に暮らし続ける権さんの想いとは?