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#78

「活気と温もりを育む 酒屋の”角打ち”」(福岡県北九州市)

福岡県の北九州には、酒屋で立ち飲みをする「角打ち」と呼ばれる文化があります。
就業時間がまちまちの工場労働者たちが、朝から晩まで営業している酒屋さんで仕事帰りに一杯飲んで、疲れを癒してきたことから生まれた文化です。
今回みらい遺産を紹介してくれるのは、魚住眞由美さん(74歳)。
北九州市門司で、「角打ち」の伝統が残る酒屋を営んでいます。

お店は朝9時から夜9時まで、定休日無く営業。
酒はお客が自由に冷蔵庫から取り出す、セルフサービス。
魚住さんは奥の台所で手料理を作り、客をもてなします。

ここは老若男女が気軽に飲める憩いの場。
朝は夜勤明けの労働者、日中は仕事を引退した悠々自適のシニアたち、そして夕方からは仕事を終えたサラリーマンと、様々なお客が訪れ、楽しいおしゃべりが途絶えることは有りません。
伝統的な角打ちのスタイルに込めた、魚住さんの「おもてなし」のこころとは?