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#66

「日本の鮎を育む 琵琶湖のえり漁」(滋賀県大津市)

今回、みらい遺産を紹介してくれるのは、琵琶湖でえり漁を30年続ける綾 豊さん。
祖父から三代続く琵琶湖の漁師です。

綾さんが取り組むのは、伝統の「えり漁」。
魚の習性をうまく利用して、張り巡らせた網の奥に魚を自然と追い込みます。
獲物は小鮎。プランクトンが豊富な琵琶湖は、小鮎を群れで捕まえられる唯一の湖なのです。

朝5時、綾さんと妻・初江さんの船が出港します。
引き揚げてから2~3時間しか、生きられない小鮎。
夫婦は言葉も交わすことなく、阿吽の呼吸で素早く網を揚げてゆきます。 
生きたまま連れ帰った小鮎を大きく育てる、それこそがえり猟師の使命だと言います。
琵琶湖の小鮎に寄せる綾さんの想いとは?