BS朝日

バックナンバー

#63

「水と共に生きる川端のくらし」(滋賀県針江)

琵琶湖西岸の町・針江。
比良山系から地下水脈が伸びるこの街には、
豊かな湧き水を活用する、川端(かばた)と呼ばれる独特の仕組みが築かれています。

各家庭で湧き出した豊かな湧水を小さなため池に溜め、
飲み水に使ったり、野菜を洗ったり、果物を冷やすのに使ったりしているのです。
 
今回のみらい遺産を紹介してくれるのは、
明治35年創業の上原豆腐店の3代目店主・上原忠雄さん。
針江で110年、伝統を守った手作りの豆腐が地元で愛され続けてきました。

母屋の横に有る二畳ほどの川端ではいつも、豆腐が冷やされ、
ショーウィンドウの役割を果たしています。
 
川端で使われた水は道端の水路を通じて川に流れ、やがて琵琶湖へと注ぎます。
少しでもきれいに使いたい・・・自然を思いやる心が、川端を守ってきました。
針江の人々の心のよりどころでも有る、川端。
上原さんが寄せる想いとは?