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#62

「高柴の張り子人形」(福島県郡山市)

福島県郡山市の山間に有る集落、高柴。
ここで江戸時代から続く伝統の玩具が、「デコ」と呼ばれる張子人形。
人々を災いから救い幸福をもたらす信仰玩具として、現在まで受け継がれています。
今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、橋本アサさん。
17代にわたりデコ人形を作り続る大ベテランです。

デコ人形作りは家族の分業。
朝7時、家族それぞれが決まった場所に腰かけ、みんなで仕事を始めます。
アサさんの仕事は、木型にお湯で柔らかくした和紙を貼って形をつくる「紙貼り」。
和紙の水加減が少し狂うとはがれてしまう、難しい作業です。

橋本家に24歳で嫁いで70年、朝から晩まで、
家事、子育てをしながら、必死で続けてきたデコ作り。
アサさんはいま、何を想うのでしょうか―。