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#61

「西伊豆の桜葉漬け」(静岡県松崎町)

今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、
松崎町で桜葉漬けの「漬元」を営む小泉商店の3代目店主・小泉邦夫さん。
駿河湾に面し、古くから貿易港として栄えた松崎町の名産の一つが「桜葉漬け」。
あんこの甘さにぴったりの塩味と香りで、主に桜餅に用いられる名脇役です。
実は全国の桜葉漬けのおよそ7割を、ここ松崎で生産しているのです。

材料は伊豆半島南部に自生するオオシマザクラの葉っぱ。
産毛が少なく葉が柔らかい葉は、桜葉漬けに最適です。

桜庭の収穫の季節は5月から8月。
収穫された桜の葉は、約半年、石樽の中で漬けこまれ、色を鮮やかな緑色からベッ甲色に変え、全国に出荷されてゆきます。
 
松崎が全国の桜葉漬け生産量の7割を占めているのは、なぜなのか?
松崎の恵みが支えてきた、小泉家三代の味とは?
青く繁る桜の葉に小泉さんはどんな想いを寄せているのでしょうか―。