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#60

「森が育む湧き水 尚仁沢湧水」(栃木県塩谷町)

今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、塩谷町の42代目宮司・和氣達郎さん。

地元の人々からあつい信仰を受けている霊山・高原山。
その中腹から湧き出す尚仁沢湧水は、一日65000トンの水量を誇り、麓に暮らす人々の生活に、潤いを与えています。尚仁沢湧水の付近一帯は、樹齢数百年にも及ぶ原生林。高原山に降った雨雪を、森林が堆積。長い時間をかけ十数カ所から地上に湧き出してできたのが、尚仁沢湧水です。
この森を、和氣さんは先祖代々、大切に守って来ました。

新緑の季節。毎年5月、安全登山の祈願をし、例祭が執り行われます。和氣さんは登山道の刈払いをして、整備。道中にある守子神社に神酒・供物を供え、安全を祈願します。

長い年月、塩谷の人々を潤してきた高原山の森林。
和氣さんはどんな想いを寄せているのでしょうか―。