BS朝日

バックナンバー

#52

「自然が生む彩り 寄木細工」(神奈川県箱根町)

今回、「みらい遺産」を紹介してくれるのは、「寄木細工」の職人・本間昇さん、83歳。
寄木細工は、箱根山系の樹種豊富な森林を背景に生まれた、伝統の木工芸品。
小箱、お盆、おもちゃ等に利用され、小田原、箱根でのみ、現在まで技術継承されています。

本間さんは箱根に生まれ育ち、寄木細工作り一筋67年。
16歳で父・亘さんに師事し、1986年には伝統工芸士に認定されました。

「箱根の伝統美術を残したい」との思いで、17年前にオープンした寄木細工の美術館は、
修学旅行生や、社会科見学の子供たちでにぎわいます。

寄木細工の特徴は、様々な樹木の自然の色を活かした、精緻な幾何学模様。
本間さんも作品の模様(デザイン)に、並々ならぬこだわりを持っています。
伝統の図柄のみならず、日々新しい柄を生み出そうと、デザインを思い巡らせる本間さん。
寄木細工に寄せる、その想いとは?