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#39

「羽子板市」(東京都台東区)

12月半ば、東京都台東区の浅草寺で開かれる「羽子板市」。
毎年30万もの人が訪れる、江戸時代からつづく年の瀬の風物詩です。

今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、
羽子板市の花形・店先に立つ「売り子」の長村幸夫さん(72歳)。
本業は埼玉県春日部市の居酒屋さんですが、
腕を見込まれ売り子を頼まれ、今年で38年になります。

羽子板は災いを「はねのける」お正月の縁起物。
職人たちが腕によりをかけてつくった作品がズラリと並び、境内を極彩色に彩ります。

お客たちは長村さんたち売り子との掛け合いを楽しみに毎年やってきます。
威勢のいいかけ声と滑らかな口上にひきつけられ、どんどん人が集まります。

去りゆく年に感謝し、みんなで新年の無事を祈る。
年の瀬の恒例行事として、毎年、これが無いと一年を終われない。
そんな想いに応える、長村さんの心意気とは・・・。