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#36

「里を彩る 枯露柿(ころがき)の秋」(山梨県甲州市)

今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、山梨県甲州市で枯露柿作りを続けてきた、
果物農家の岩波竹子さん(72歳)。
甲州市は周囲を山々に囲まれた甲府盆地に位置する町。
山から吹き降ろす乾いた秋風が育むのが、特産品の枯露柿。
500年前からこの地で作られてきた干し柿です。

11月、竹子さんの家は軒先や屋根、いたるところに柿が吊るされ、橙色に染まります。
柿は日の光と風を浴びて、ひと月かけてじっくりと甘みを増していきます。
ご近所さんや親せきたちの手も借りて、枯露柿つくりに大忙しの竹子さん。
「一年で柿の時期が一番にぎやか」だと言う竹子さん。
毎年、手間と時間をかけて作り上げる、この秋の風景に寄せる思いとは・・・?