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#5

高知・四万十のみらい遺産「伝統のシラスウナギ漁」

今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、高知県を流れる四万十川の川漁師、 岸久男さん(79歳)。
四万十川の河口域は、緩やかな流れが長く続き、川魚と海魚が共に豊富に水揚げされる豊かな漁場。
川漁師たちは、季節ごとにさまざまな漁法を編み出し、川の漁で生計を立てています。

中でも川漁師たちの暮らしを支える、大切な漁があります。
早春の頃、夜半過ぎになると、四万十川の河口いっぱいに咲き乱れる漁り火。 シラスウナギの稚魚を獲る漁師たちの船です。
幅400メートルを超える河口に多い時で百艘近い小舟が碇を下し、集魚灯で水中を照らします。
漁師たちは光に集まる体長6~7cm程のシラスウナギを手網で素早くすくい上げ、 そっと生簀に移していきます。

四万十川のほとりで生まれ育ち、長年季節ごとの様々な川漁をして暮らしてきた岸さん。
長年受け継がれてきた、川漁師たちの知恵を象徴する伝統漁に寄せる思いは・・・?