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静岡・河津町のみらい遺産「亡き父の想いを受けて咲く、河津桜」

今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、静岡県河津町に住む飯田典延さん(80歳)。 肌寒い2月から花を咲かす早咲きの桜として有名な河津桜は、いち早く春を楽しめる町の風物詩。 2月から3月にかけて開かれる「河津桜まつり」には、毎年全国から150~200万人の花見客が訪れます。
実はこの風景が見られるようになったのは、わずか数十年前のこと。  60年ほど前、飯田さんの父・勝美さんが、川辺を散歩中に見つけた桜の若木を庭先に植えたのが、始まりでした。
若木が育ち、花を咲かせたのは10年後、そのとき、勝美さんは病の床にありました・・・
今、父が遺した桜は、町の人々の手で移植や苗木の育成を重ねられ、河津川沿いには800本の桜並木が広がり、町を訪れる人々を楽しませています。 飯田さんのお宅の庭には、はじまりの桜、その原木が今も可憐に咲き誇っています。 父の桜に寄せる、飯田さんの想いとは?